K-methodを受けた患者さまの声

大阪府八尾市在住  西川 充 様

 ほんの200mほど歩くと、両足の裏や足指にしびれや強い痛みが出るようになり、困り果てていた。痛む箇所の手入れや医療的処置を行なっていたが、どうもはかばかしくない。
日常生活を続けながら、自身の体調不良に思いが及ぶ場合は、人にはどうも、それら不都合な症状を軽いものとして一過性の症状に過ぎないなどと、なるべく軽いものとして考えようとする性向があると思う。
こうした見て見ぬ振りでは、どうにもならなくなった時、仕方なしにDr.含む専門家に、診てもらうとなると、途端に「実はこれもある、あれもある、○○もある」と、隠し持っていた諸不調箇所を並べ立ててしまう。
ここでじっくりと、自身の今ある不具合と向き合わなければならないな、と思い至った。ちょっとツラい事ではあるが、謙虚になって、今ある、放ってはおけない、不調を書き出してみると、一過性ではなく、また年齢から来る老化とも異なっているようなものを数え上げると、なんと、5本の指ではとても足りない。これが現実!
目をそらさず、現実と向き合おう。直視して変える努力をしない限り、「現実」は変えられない。
冷静に自身の、数多くある、身体不調箇所を書き出して眺めてみると、場所こそ上から下まで様々にわたっているが、これらはバラバラにあるのではなく、何かつながりのようなものがある可能性があるのではないだろうか?
その可能性とはー中枢神経の圧迫から来る諸症状。アプローチするなら、まず、自身の身体状況を客観的に調べる必要がある。
ここで、現行医療制度の動向ー初診はかかりつけ医 そこからの紹介による大病院受診、という流れとはどうしてもぶつからざるを得ない。画像診断をくだせる器機MRIやCTがあるのは、かかりつけ医ではなく大病院であるからだ。
そしてもう一つ、大病院では、その規模と専門科制という縦割りのため、小回りが効かない、希望するところまでたどり着くまでどうしても時間と手間がかかってしまう。
私の場合、神経圧迫を疑うとしても、過去の病歴からしても二箇所あった。それぞれに受診しなければならない。どちらから行くのか?そして画像撮りの予約が要るー月間予定にけっこう振り回されている状況では、受診の過程を考えるだけで気が滅入った。
そんな折、ネットでたまたま京都木原病院の紹介動画を見出した。木原俊壱院長の独自に開発されたオペ方法と手腕実績には目を奪われたが、同様に木原病院が中枢神経の状態を上から下までトータルに対応しているのを知って「これだ!」と、今までの受診への、気の重い、しかし先々の健やかな生活のためにはどうしても避けることのできない、皮膚の下に潜んで鬱屈していたためらいに、やっと出口を見つけられた気がした。
病院に電話で受診相談をして、診察日を決めた。この病院では診察日に、先にMRI画像を撮ってその画像を確認しながら診察をしていただける。MRI撮りと診察が同じ日に行われる。少なくとも、私の周辺の医療状況からするとこのこと自体画期的だった。
とりあえず、状態を確認したい。ーそこから出発した。この出発点はとても大切だと思う。あちこちに痛みや不具合を覚えながらも、仕事等の調整しながら、漠然としかし本人からすれば実感している身体懸念を、その結果がどちらにしろ最初に明確な答えを、示してもらえるーこのこと自体、稀有なことだし、社会システムも個人生活も共にますます細分化と複雑化・高度化している現況(=より多くの手続きと時間を要する)からすれば、特にオロオロせざるを得ない患者の立場からすれば、今や、人はなかなか出発点にたどり着けない。
私の場合は、診察でオペが必要な状態であることが示され、私は積極的にオペを望み手術を受けた。
オペを受けた結果から言うと、私の場合は、五指どころか十指に近かった諸不具合箇所は、それぞれ独立したものではなく、やはり大本と関係していたという確かな実感を得た。
オペの麻酔から覚めてしばらく経って、寝返りのため、反対側柵を掴もうと、特別重大な不調箇所とも感じてなかった腕を、動かした時の、あのびっくりするような軽さ、今までは、2.3kgの重りをつけていたのか、とさえ思わせる身体感覚の相違を忘れることができない。
オペ翌日には、室内のトイレにゆっくりだが歩いていくことができ、その次の日(2日目)には、病院を出て道向かいの東寺境内を散歩することができた。
3日目には、こうして文字で書くと作り話なのではないかと思ってしまうような、事実を記していた記録をたどると、1時間ほどの、ほぼ普通ペースのウォーキングをしていた。3、4kmは間違いなく歩いていた。今までのあの足の痛みは生じなかった!
私の場合は、身体不具合のあちこちの諸症状に、実は関連性があったという点については、ビフォーアフターの状態
を比べてみるなら、事実であるとして否定しようがない。
各人、抱えている身体不具合や不調は様々でしょう。それらが、全て中枢神経圧迫からきているなどと言うつもりは全くありません。部分部分の手入れで対応できるものと、この関係性を切り離しては対応できないものがあることをこの機会に再認識いたしました。
頭ではなく、各々の身体そのものが実はよく知っていると思います。もし、身体が何事か警告のようなものをつぶやいているなら、ぜひ、トータルに、一元的に、身体の中枢神経の状態を示してくれる医療機関を受診することをお勧めします。